根室海峡と太平洋は夏でも海水温が低く、寒さ厳しい環境。そんな厳しい環境で育まれた魚介類は濃厚な味わいで絶品揃い。今回は、根室海峡・太平洋エリアで獲れた新鮮な魚介類を、地元ならではの鮮度で提供してくれるお店をご紹介。
根室海峡&太平洋の海の幸について
知床岬と国後島のルルイ岬間の約70キロ範囲が根室海峡。このエリアはイルカやクジラなどが生息する豊かな自然環境が残る。そして太平洋は千島列島の東側から北海道東部の太平洋側に南下してくる寒流・親潮がある。プランクトンが豊富なことから、生息する魚介類は脂がのっており、とろけるような味わいが特徴だ。寒流・親潮と暖流・黒潮とぶつかる潮目は、好漁場。道東は好漁場が近くにあることで、いつでも新鮮な魚介類が食べられる。
地元女子が語る“海の幸”の魅力
根室海峡、太平洋の栄養たっぷりの海で水揚げされた海の幸は美味し過ぎます!前浜であがって新鮮なうちに加工されているので質の高さもバツグン♪沢山食べて、ぜひご家族、ご友人にもお土産にプレゼントしてください!
標津町観光協会 事務局次長 久保田 早也佳さん
郷土料理 武田の「鮭三代漬け丼」
しべつ鮭三代漬け丼1550円
「全国ご当地どんぶり選手権」で約1万5000食の販売実績があるこの丼には、鮭、ホタテ、イクラ、鮭節といった標津町の名産がふんだんに使われている。鮭節の豊かな風味とともに、とろけるような鮭、プチプチのいくら、柔らかなホタテを味わって。
郷土料理 武田
●きょうどりょうりたけだ
鮭、鮭児(ケイジ)、ホタテをはじめ、自家製の珍味や干物、燻製、漬物など数多くのメニューを提供する同店。標津町の郷土料理であるルイベやちゃんちゃん焼きはもちろんのこと、名物「鮭三代漬け丼」は、鮭のふるさと、標津町産の鮭を贅沢に使用したメニューだ。このほか、メニュー表には書ききれない「本日のオススメ」も必見。その日、一番新鮮でおいしい旬の味覚を味わうことができる。優しい雰囲気の店内で、標津グルメを満喫しよう。
住所:標津町南一条西1-1-5
電話:0153-82-3007
時間:11:00〜14:00、17:00〜22:00
休業日:木曜(8月は無休、9~5月は日曜休)
アクセス:根室中標津空港から車で27分
電話:0153-82-3007
時間:11:00〜14:00、17:00〜22:00
休業日:木曜(8月は無休、9~5月は日曜休)
アクセス:根室中標津空港から車で27分
居酒屋酔楽まる太 別海店の
「北海シマエビ天丼」
居酒屋酔楽まる太 別海店
●いざかやすいらくまるたべつかいてん
魚介の仲買人もつとめる店主がその日競り落とした地のものを中心に、野付半島前浜で獲れる一級品の魚介を数多く提供している。店内のケースにはその日提供可能な刺身がずらりと並び、好きな魚介をオーダーすることも可能。店名の酔楽は「楽しく飲んで酔ってほしい」という店主の思いから、まる太は屋号からつけられた。新・ご当地グルメグランプリで準優勝した「北海シマエビ天丼」は食べておきたい逸品。どのメニューもボリューム満点なので、お腹を空かせていこう。
住所:別海町別海旭町36 ステージハウス別海1F
電話:0153-74-0766
時間:17:30~23:00(LO22:40)
休業日:日曜
アクセス:根室中標津空港から車で36分
電話:0153-74-0766
時間:17:30~23:00(LO22:40)
休業日:日曜
アクセス:根室中標津空港から車で36分
北海シマエビ天丼1200円(並盛)・800円(ミニ盛)
殻ごと豪快に揚げた北海シマエビの天ぷらが豪快に盛り付けられたメニュー。脱皮直後の北海シマエビを使用しているため、硬さがなく食べやすい。殻ごと食べることで、北海シマエビの風味、すべてを味わうことができる。
食事処 白帆の「ほたて天丼」
ほたて天丼1000円
尾岱沼産のホタテを贅沢に使用した天丼。ホタテの天ぷらは柔らかく、刺身で食べるのと比べ、甘みが強くなるのが特徴。ホタテとご飯を頬張ると幸せな気持ちになれる。程よい甘さのタレとホタテの天ぷら、ご飯の相性は抜群で、気がつけば完食してしまうほど。
食事処 白帆
●しょくじどころしらほ
別海町の尾岱沼エリアに位置する同店は、尾岱沼のホタテや北海シマエビなどを使用したグルメを多数取り揃え。地場産の魚介を中心とした定食や、丼もの、寿司などさまざまな形で魚介を味わえる。夏の名物は「北海シマエビ」(提供は6月~10月くらい)。北海シマエビは生きた状態で調理することで、より豊かな風味に。漁場が近い同店では生きたまま北海シマエビを仕入れ、店内で調理する。観光客の多くが尾岱沼の北海シマエビの風味に驚くという。
住所:別海町尾岱沼170
電話:0153-86-2033
時間:11:00~20:00(7・8月は15:00~17:00中休み)
休業日:月曜(7・8月は不定休)
アクセス:根室中標津空港から車で35分
電話:0153-86-2033
時間:11:00~20:00(7・8月は15:00~17:00中休み)
休業日:月曜(7・8月は不定休)
アクセス:根室中標津空港から車で35分
Boschetteの
「蟹のトマトクリームスパゲッティー」
Boschette
●ぼすけっと
根室の市街地を抜けた郊外、観光地でもある納沙布岬へ向かう道沿いにあるイタリアンレストラン。地元産の新鮮な魚介を使った料理を数多く提供しており、休日になると車を停めるスペースがないほど多くの人が訪れる店だ。元々はライダーハウス兼居酒屋だったという店内は、改装され、暖かみのあるオシャレな雰囲気。地元ならではの贅沢な食材をリーズナブルな価格で提供している日本最東端のレストランで、迫力満点のイタリアンを味わってみては?
住所:根室市光洋町5-94
電話:0153-27-1931
時間:11:30~14:30、17:30~21:00
休業日:水曜
アクセス:JR根室駅から車で11分
電話:0153-27-1931
時間:11:30~14:30、17:30~21:00
休業日:水曜
アクセス:JR根室駅から車で11分
蟹のトマトクリームスパゲッティー1450円
同店を訪れた人の多くが注文するメニュー。花咲ガニが丸ごと一杯乗った大迫力のメニューだ。生のカニを白ワインなどで炒め焼きし、トマトソースで仕上げた逸品。カニを丸ごと使うことで、花咲ガニの濃い味わいをしっかりと感じることができる。
オイスターバール ピトレスクの
「生牡蠣3点ウィスキーセット」
生牡蠣三点ウィスキーセット1500円
本場のスコットランドでは生カキにモルトを垂らし、ジュッと一口で。このメニューはそんな本場の食べ方ができる。カキの一大産地である厚岸町のブランドカキである「カキえもん」「マルえもん」「弁天かき」を一度に味わうことができる贅沢なメニューだ。
オイスターバール ピトレスク
●おいすたーばーるぴとれすく
イタリア語で「貝の形をした食べ物」という意味の「コンキリエ」。コンキリエの愛称で親しまれる「道の駅 厚岸グルメパーク」の2階にあるのが「オイスターバール ピトレスク」だ。ここでは厚岸産ブランドカキの食べ比べやカキを使ったパスタ、ピザなどを食べることができる。お酒とカキ、両方を楽しみたい人にとって最適な環境だ。ブランドカキの食べ比べはもちろんだが、ショットグラスに生カキを入れ、ジュレやワインなどを組み合わせた本場の食べ方「オイスターシューター」(500円)も人気。
住所:厚岸町住の江2-2
電話:0153-52-4139
時間:11:00~20:00(LO19:30)、季節により異なる
休業日:月曜(祝日の場合は火曜休)、7・8月は無休
アクセス:JR厚岸駅から車で5分
電話:0153-52-4139
時間:11:00~20:00(LO19:30)、季節により異なる
休業日:月曜(祝日の場合は火曜休)、7・8月は無休
アクセス:JR厚岸駅から車で5分
-column-
中標津・別海エリアのソウルフード
新鮮な海鮮が揃うこの街では、このほかにもたくさんのグルメが存在する。地場の魚介を使用した料理はもちろん、かつて盛んだった養豚の流れを汲み、豚肉を活用したご当地グルメも多い。ドライブの際にはぜひ食べたいご当地&B級グルメを紹介する。
※掲載の内容は2018年12月現在のものです。内容が変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
■おすすめの観光スポット
北根室ランチウェイ
2019年9月9日
中標津から摩周湖周辺をめぐる71.4kmのロングトレイル。開陽台や摩周湖周辺の牧歌的風景眺めながら、いくつかの川を渡り、林道や、牛が放牧されている牧場を歩く。人
ミルクロード
2019年9月6日
北海道有数の酪農地帯・中標津町の開陽台近くにある北19号道路の別名。牧場の合間を通るまっすぐな道に、生乳をのせた「タンクローリー」がよく通ることから、いつからか
むらかみうどん
2019年1月9日
毎日自店で製麺する道産小麦100%の麺を使用している。コシのあるしっかりとした麺は、丁寧に打たれた自家製麺ならでは。かけ出汁は化学調味料を一切不使用。日高昆布と
Cafe beco
2019年1月9日
中標津町で農業を営む佐藤農場内にある「カフェベコ」。同店では日替わりパンや軽食、ケーキやソフトクリームなどさまざまなメニューを楽しめる。パンが人気で、中標津産の
佐藤さんちのぎょうざ
2019年1月9日
夫婦ふたりで運営する同店。元々は中華の料理人だった店主が、生餃子の宅配を始めたことをきっかけに、2006年餃子専門店としてオープン。使用する素材は地場産、北海道
オステリア フェリーチェ
2019年1月9日
北海道産食材をメインに使用したイタリアンとお酒を楽しめる店。その時期、一番新鮮なものを仕入れ、別海町産の仔羊や中標津町産の小麦といった近隣の食材をはじめ、和寒産
トドワラ
2019年1月9日
今もなお、全体が地盤沈下しているため「やがて消失する土地」と言われている野付半島。ここは海水に侵食された森が立ち枯れ、自生していたトドマツだけがそのまま残る場所