ひがし北海道の春は遅い。本州では桜の開花が話題になる頃、こちらはまだ雪と枯れ野のモノトーンの世界だ。4月になると最低気温がプラスになり、雪解けがはじまる。とはいえ、服装や足元はまだまだ冬の装備が必要。標高の高い場所では路面凍結の恐れもあるのでスタッドレスタイヤの装着が望ましい。5月中旬以降になると桜が咲き始め、少しずつ木々の緑が芽生えてくる。しかし、山々にはまだまだ多くの雪が残る。知床峠では7月下旬まで残雪が見られる。長く厳しい冬から抜け出し、遅い早春から春、そして夏へと一気に変わるひがし北海道の季節の移り変わりを心ゆくまで楽しんでほしい。