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旅情あふれるローカル線 JR釧網本線の駅舎グルメ

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更新日:2023年5月26日
広大なひがし北海道での旅行において車はやっぱり便利ですが、のんびり気ままな鉄道旅もいいものです。そこで今回は、ひがし北海道の”わざわざ乗りたい”魅力的なローカル線の駅にある、駅舎の雰囲気ごと楽しめるグルメをご紹介したいと思います。
ローカル線とは、幹線から分かれた地方支線や特定の小規模地域を走る路線として認識されていて、地元に密着した郊外的な雰囲気やのどかな景観などが広く熱く支持されています。
ひがし北海道で人気の高いローカル線のひとつであるJR釧網本線は、昭和6年に全線開通した、東釧路駅と網走駅をつなぐ全長166.2kmの路線。大パノラマが展開する日本最大の湿原・釧路湿原国立公園の中を走り、オホーツク海を間近に望むこともできる、ひがし北海道らしい車窓風景が魅力となっています。
また、5月~10月には花々が海岸を彩る臨時駅の原生花園駅が開設され、春から秋にかけて釧路駅~塘路駅間で「くしろ湿原ノロッコ号」が運転されるなど、個性豊かな駅や車両で四季を通して楽しませてくれます。
そして、旅に欠かせないグルメもあります。川湯温泉駅と北浜駅は、なんと駅舎がレストランとして利用されているのです。

穏やかな時間が流れるレトロな駅舎のカフェ&レストラン

まずは川湯温泉駅にある「オーチャードグラス」をご紹介いたします。 釧路駅を出発し約1時間30分、現在も火山活動を続ける「硫黄山」が車窓に見えてきます。この硫黄山を源とする強酸性の名湯・川湯温泉への玄関口となる無人駅が川湯温泉駅で、オーチャードグラスはこの駅舎の中にあります。
かつての駅事務所や貴賓室であったスペースを活用したオーチャードグラスは、昭和の空気感を残しつつ、アメリカの田舎のダイナーのようなムード。ステンドグラスから優しい陽が差し、古い鉄道グッズがディスプレイされ、懐古的で落ち着く店内です。
メニューにもハンバーグやビーフシチュー、特製オムライスなど、どこか懐かしい洋食の名前が並びます。これは、店主の「近郊の食材を使って長く愛されるメニューを」との思いからなんだそうです。
列車に揺られた旅先の、特別な空間でいただく手の込んだ温かい料理、その美味しさはひとしおです。
川湯温泉駅は赤い三角屋根が印象的な造形の美しい木造駅舎。無料の足湯が併設されていることもあり、写真スポットとしても休憩スポットとしても広く親しまれています。

オーチャードグラス

所在地:北海道弟子屈町川湯駅前1-1 川湯温泉駅舎内
電話:015-483-3787
時間:10:00~17:00(L.O.16:00)
定休日:火曜、不定休

地元民にも旅人にも愛される駅舎の軽食&喫茶

次は北浜駅にある「停車場」をご紹介いたします。
北浜駅は「オホーツク海に一番近い駅」と謳われ、ホームからすぐの目の前には雄大なオホーツク海が広がります。駅舎横に設置されている展望台からは天気がよければ遠く知床連山を見渡すこともできます。
夏は青々としたオホーツク海、冬は真っ白な流氷を背景にたたずむこじんまりとした小さな木造駅舎はとても絵になり、映画やドラマなどのロケ地にもなっています。
駅は昭和59年に無人駅となりましたが、無人となった駅がさびれていくのを憂いだ地域住民のアイディアで、地元料理人のレストランが開かれました。それが「停車場」です。
元駅長室を改装した店内は古い客車をモチーフとしており、実際の汽車で使われていたイスや網棚が置かれるなど、ノスタルジックな魅力にあふれています。
メニューはラーメンから洋食、デザートまで豊富なラインナップ。看板メニューの「停車場ランチ」や、カニやホタテ、鮭など魚介がたっぷり乗る塩味ベースの「オホ ーツクラーメン」がおすすめです。

停車場

住所:網走市北浜無番地 JR北浜駅構内
電話番号:0152-46-2410
時間:11:00~18:00(L.O.17:30)
休業日:火曜(臨時休業等のお知らせはTwitterで告知)

JR釧網本線・ローカル線の旅での注意

ひがし北海道の情趣とグルメにくわえ、観光スポットも点在している魅力的なJR釧網本線ですが、1日の運行数は多くないので、途中下車の場合、次の電車までの時間に十分気をつけたうえでお楽しみください。
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2023年5月
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