世界自然遺産・知床半島。ウトロで出会える自然風景

祝・世界自然遺産登録15周年!2020年は、知床半島が世界自然遺産に登録されてから15年を迎える記念の年。それを祝い、改めて知床の自然の素晴らしさを紹介したいと思います!

世界自然遺産登録の決め手となったのが、海から陸につながる生態系と貴重な動物たちの生息地になっているから。 そこで今回は、陸から見た風景と、海から見た風景、知床で出会える動物たちの3つの分類で、知床の魅力を紹介していきます!

知床連山も滝も!「陸」から見る知床の自然風景

陸から知床の自然を間近で感じられる代表的スポットといえば「知床五湖」です。羅臼岳と硫黄山の麓にあり、原生林の中に5つの湖が点在する人気のスポット。ガイドさんと一緒に原生林の中をまわる「地上遊歩道」と、展望台まで自由に歩いていくことのできる「高架木道」の2種類の散策の仕方があります。
上の写真は知床五湖の「高架木道」。天気が良い日には知床連山を見渡せ、一湖の近くの展望台まで行くことができます。片道800mという手頃な距離も魅力です。
その他に、陸から見られる魅力的な自然風景はなんといっても滝! 知床には滝が多く、それぞれ個性的でダイナミックな景色が広がります。 一番身近に見られるのは、斜里町からウトロ温泉街への道の途中にある「オシンコシンの滝」(写真左)。階段で水しぶきを浴びるほど滝の近くまで行くことができます。 知床の海と断崖絶壁と滝を一緒に見ることのできる「フレペの滝」(写真中央)。知床自然センターの裏手にある遊歩道を2kmほど歩いたところにあり、知床の自然を凝縮したような魅力的な景色が楽しめます。 そして、温泉が流れる不思議な滝「カムイワッカの湯の滝」(写真右)。硫黄山から流れる天然の温泉が川に流れ込んでおり、川全体が温泉のように温かいのです。登り口から滝までは約100mほどですが、川底が滑るので専用の靴下を履いて行くのがおすすめです。例年、8/1〜8/25あたりまで(2020年は8/9〜8/15まで)知床自然センターから登り口までシャトルバスが運行しています。
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IMG_8974カムイワッカ

知床半島の断崖絶壁や流れ落ちる滝を「海」から眺める

海から知床半島を眺めるには、ウトロから就航するクルーズ船に乗って絶景を楽しみましょう。 知床半島には断崖絶壁や、海に流れ落ちる滝が点在。ここでは、クルーズの途中に出会える知床の絶景をご紹介します。 写真一番上の滝は「カムイワッカの滝」。先ほど紹介した「カムイワッカの湯の滝」の下流部分にあたります。硫黄を含んだ水が流れる、とても風光明媚な景色が楽しめます。 そして、注目していただきたいのが海の青さ!沖では見られない鮮やかな海の青さと、断崖に生える緑とのコントラストがとても美しいです。
クンネポール
フレペの滝
写真左は、ウトロ港からほど近い「クンネポール」。絶壁の岩にぽっかりと開いた穴がいくつも続く、不思議な光景を見ることができます。コウモリやツバメなどの巣になっているそうです。

写真の右は「フレペの滝」。陸から見る景色で紹介したのと同じところです。海から見ると、また違った風景が楽しめますよ。フレペの滝は、涙のように流れ落ちることから、別名「乙女の滝」と呼ばれているんですよ。

知床で出会える生き物たち

生き物との出会いも知床の楽しみのひとつですね。ただし、近づきすぎないのが鉄則!遠くから眺めるくらいにしましょうね!キタキツネやエゾシカは、ドライブ中でも頻繁に出会うことができます。

とはいえ、日本では北海道にのみ生息するヒグマは、陸上では出会いたくない生き物。。。ヒグマが出没しそうな場所では、必ずガイドさん同行のツアーに参加するようにしましょう!心配な方はクマ鈴などを必ず持参しましょう!

ヒグマを見るなら、ウトロを発着するクルーズ船で海の上から見るのが一番です!人が立ち入らないところを海上から見られますし、各クルーズ船で観察タイムを設けてくれていますよ。

野生動物には絶対にエサを与えないでください。人里に出てくる要因となり、動物たちの命を奪うことにつながります。また、ゴミは必ず持ち帰っていただくようお願いいたします。

知床の自然が永遠に続いてほしい!

今回は知床の自然風景について、改めて紹介いたしました。「自然」とひと言でいっても、さまざまな魅力にあふれている知床。世界遺産であるこの自然が、未来永劫つづいていくように、大事に守っていきたいですね。

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