トップページ
[一覧]旬の情報発信
複数

秋を感じる爽やかドライブ “マニアな”絶景へ出かけてみよう

複数
見る・遊ぶ
更新日:2022年6月24日
9月になると北海道では暑さが落ち着き、本州よりも一足早く秋の訪れを感じられるようになります。「紅葉が始まったらお出かけしよう」と考える方も多いかもしれませんね。 夏と秋の狭間、この時期だから見られる光景があることもお忘れなく。今回の記事では、9月にぜひ見てほしい少々マニアックな光景を集めてみました。秋の訪れを感じにドライブへ出かけてみませんか。

初秋を告げる色づき。見渡す限りの美しい「赤」を堪能

8月下旬から9月中旬にかけて、ひがし北海道の海沿いでは真っ赤なじゅうたんが敷き詰められたような、不思議で美しい光景が広がる場所が現れます。
赤くみえるものの正体は、「サンゴ草(和名 アッケシソウ)」と呼ばれる植物。
明治24年に厚岸町にある牡蠣島で発見されたことから名付けられました。色づくとまるで珊瑚(さんご)のような赤さになるので「サンゴ草」という名もつけられ、その存在が広く知られるようになりました。高さは20〜30cmほど、塩水の湿地で生育が確認されており、日本では絶滅危惧種(絶滅危惧II類)にも指定されるほど希少な植物です。
サンゴ草が生育している場所はひがし北海道にもいくつかありますが、イチオシは網走市の能取湖畔の南側・国道239号線沿いに位置する卯原内(うばらない)地区の群生地です。
約4haと日本最大級の面積に一面「赤」が広がる様はまさに壮観。晴れた日には遠くに見える能取湖とのコントラストも素晴らしく、毎年多くの人がその美しさに魅了されています。卯原内地区では、中心を通るように木道が設けられているので、散策を楽しんだり間近で写真を撮ることができますよ。
サンゴ草が赤く色づき始めるのは毎年夏が終わる8月中旬頃。9月中旬以降になると大地が真っ赤に染まり見頃を迎えます。
毎年9月には「能取湖さんご草まつり」も開催されるので、美しいサンゴ草を眺めながら地元のグルメを楽しむのもいかがでしょう。(2022年の開催は未定)

卯原内サンゴ草群生地

住所:網走市卯原内60-31
電話番号:0152-47-2301(卯原内観光協会)
時間:見学自由
アクセス:JR網走駅から網走バス常呂方面行きで20分、西網走コミセン前下車、徒歩3分
駐車場:200台

日本最大のカルデラ湖を一望 圧巻のパノラマ「美幌峠」

涼しい風に吹かれながら、北海道屈指の展望スポットにも足を運んでみましょう。
おすすめしたいのは釧路や北見などを結ぶ国道243号線沿い、屈斜路湖の西側の標高525mに位置する美幌峠の展望台です。ここから望めるのは日本最大のカルデラ湖「屈斜路湖」。屈斜路湖は水源の8割が湧き水だと言われており、国内でも指折りの透明度を誇る美しい湖です。 数ある展望スポットの中でも、美幌峠は左右をぐるっと見渡せる広大なパノラマが有名。青が美しい屈斜路湖が望める他、晴れた日にはいまだに火山活動が進んでいる硫黄山、摩周岳や遠くは知床半島の付け根、斜里岳まで見渡せます。
もしも時間に余裕があるならば、早起きをして雲海を見にいってみましょう。 雲海が現れる条件は湿度が高く気温が低い、無風状態になった時だけ。特に発生しやすいのは6〜9月の日の出から9時頃です。カルデラをすっぽり覆うように発生する広大な雲海は、何度見ても飽きないくらい神々しく、圧巻の光景です。
お天気が心配だ…という方は、美幌峠に設置されているライブカメラで現地の様子が確認できます。日によって気温の変化が大きい時期なので、服装や上着はお天気に合わせてご準備くださいね。
景色を楽しむだけではなく、峠に併設されている道の駅にもぜひ立ち寄ってみましょう。
道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」は2022年4月にリニューアルされたばかり。定番のあげいもは美幌産のじゃがいも&小麦粉&ビート含蜜糖を使用!熊笹ソフトクリームはジェラートへと生まれ変わり味わえる他ほか、ひがし北海道のものが揃うセレクトショップもオープン。天気に関わらず充実した時間が過ごせること間違いなしです。

美幌峠

住所:網走郡美幌町字古梅(国道243号沿い)
時間:見学自由
アクセス:JR美幌駅から車で30分、もしくはJR摩周駅から車で30分
駐車場:120台

標津サーモン科学館で出会う ディープな「サケの世界」

秋が深まっていくとともに、北海道の各地では産卵のためにサケが海から河川へと戻ってくる「遡上(そじょう)」が見られるようになります。遡上そのものは、北海道ならば多くの川で見られる光景ですが、せっかくならば奥深い「サケの世界」に触れてみるのはいかがでしょうか。
標津町にある「標津サーモン科学館」は、サケを知るのにぴったりの施設です。
その名の通り「サケ」に特化している水族館で、サケ科魚類の展示種数は国内No.1。メインの大水槽をはじめ、施設の中にはサケ科魚類約30種類や近海の魚が展示されています。サケ科魚類について楽しみながら知れる、工夫たっぷりの展示のほか、チョウザメの指パク体験やイトウへの餌やりなど、ここでしかできない一風変わった体験コーナーも人気です。
この時期の見どころは、なんと言っても実際に川を遡上するサケが観察できる魚道水槽。水槽が標津川と繋がっているので、海から上ってきたカラフトマスやシロザケの様子を真横からじっくり観察できるのが魅力です。
もっと深くサケについて知りたい!という方には、2022年4月、施設の2階にリニューアルオープンした展示「『鮭(さけ)の聖地』の物語 根室海峡一万年の道程」がおすすめです。
根室海峡エリアでは、縄文時代からサケを利用してきた歴史があり、その深い関わりは2020年に日本遺産へも登録されました。展示では、いつも何気なく食べているサケがどのように人と関わってきたのかが詳しく紹介されており、よりディープなサケの世界が垣間見えるはず。
サーモン科学館を満喫した後は、川の上からも鮭の遡上を見てみましょう。 建物のすぐ横には観覧橋が整備されており、遡上時期の9〜11月には誰でも無料で川の様子を見に行くことができます。水面が黒く見えるほど川をサケが埋め尽くし、命を懸けて力強く川をさかのぼる姿は、何物にも代えがたい感動があります。

標津サーモン科学館(サケの水族館)

住所:標津郡 標津町 北1条西6丁目1番1-1号 標津サーモンパーク内
電話番号:0153-82-1141
時間:2〜11月の9:30 – 17:00 (入館受付は16:30まで)
休館日:期間中水曜(2〜4月・11月は祝日の場合は翌日休、5~10月は無休)
アクセス:中標津空港から車で20分
本州以南に比べぐっと気温が下がる日が増えるこの時期、お天気の確認と暖かい服装の用意を忘れずにお出かけくださいね。
掲載している情報は
2022年6月
現在の情報です。
変更になっている場合がありますので、事前に最新情報をお確かめのうえ、お出かけください。
上部へスクロール