コロナ収束を願う「阿寒湖カムイの祈り〜カムイコオリパク〜」に参加してきました!

阿寒湖温泉街で8月1日からはじまった「阿寒湖カムイへの祈り〜カムイコオリパク〜」に参加してきました。今日はその参加した時の模様をレポートします!

「阿寒湖カムイへの祈り〜カムイコオリパク〜」は、新型コロナウイルスの収束と、コロナ患者さんの対応にあたっている医療従事者さんへの感謝の気持を、カムイ(神)に伝えるという取り組みです。
船で夜の阿寒湖に行ったり、アイヌ伝統の儀式に参加したりと貴重な体験ができました!

参加の際には全員マスクが配られ、イベント中はマスクの着用が必要です。使う道具の消毒や船の換気なども徹底して行われていました。安全対策をとりながらも、厳かな雰囲気の中で進められていったイベント。会場では医療従事者さんにへの募金も行われています。

静寂の阿寒湖へ。願いを湖のカムイに託す

チケットは、阿寒湖温泉のホテルや観光案内所でご購入できます。
陽が落ちた19時過ぎに、阿寒湖畔の「まりもの里桟橋」へ。ここが「阿寒湖カムイへの祈り〜カムイコオリパク〜」の集合場所です。

ゲートでチケットを渡し、船に乗る時に「アイヌ文様入りマスク」や消毒用ハンドジェル、マリモに見立てた青く光る丸い玉と、願い事を書く「祈り紙」が渡されます。
先ず向かうのは夜の阿寒湖。船は、20時ちょうどに真っ暗な阿寒湖へ向けて出発します。

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祈り紙には、医療従事者さんへの感謝の気持ちや、コロナ禍の収束を願う言葉、家族の健康などを願う言葉を書きます。そして、アナウンスを聞きながら光るボールを組み立てて、祈り紙を青いボールの中へ。うす暗い船の中で光るボールはとってもきれいでした!
湖のほぼ中央に着いたら、願い事を湖のカムイに託し、皆で一斉に青いボールを阿寒湖に投げ入れます。紺青色の空の下に輝く青い光の玉。とてもきれいで、まるで天の川のように美しく幻想的でした。
国立公園の中にある阿寒湖。青い光のボールは、スタッフよってすぐに回収されるそうです。

火のカムイに感謝を捧げる、タイマツ行進

20時30分頃に観光汽船を下りてからは、アイヌ民族の火の神「アペカムイ」と大地に感謝をするための儀式が行われました。
参加者一人一人に配られる「厄除けタイマツ」を持って、阿寒湖温泉街を練り歩きます。
タイマツはアイヌの方が儀式を行った神聖な火を点けたもの。火の儀式には「大地への感謝」の意味が込められているそうです。アイヌ文様が描かれた服を着たアイヌの方々が先頭となり、いざ行進スタート。300mほどの道をゆっくりと歩きます。
厳かな雰囲気のタイマツ行進。密にならないよう、人との距離を空けての行進となりました。

ゴール地点のアイヌコタンに着いてからは、エカシ(長老)による火の儀式が行われ、最後に参加者全員でコロナウィルス収束と医療従事者の方々への感謝の気持ちを込めた祈りを捧げます。
とてもあたたかな雰囲気に包まれながらイベントは終了。とても素敵な時間を過ごすことができました。

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感謝の気持ちをアイヌの伝統儀式で伝えられる貴重な機会

一般参加できる「阿寒湖カムイへの祈り〜カムイコオリパク〜」。コロナ収束や社会安定の祈りと感謝を伝える純粋な取り組みです。また、アイヌの儀式を直に体験できる貴重な時間にもなりました。
コロナ対策もしっかりと行われていますので、興味のある方は阿寒湖温泉に立ち寄る際に参加をしてみてはいかがでしょうか。

阿寒湖カムイへの祈り〜カムイコオリパク〜

住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目5-20 阿寒観光汽船まりもの里桟橋(集合場所)
電話:0154-67-3200(阿寒観光協会まちづくり推進機構)
時間:8月1日〜11月8日の19:30〜21:00(1日150名限定)
参加料金:大人2000円、小学生1000円(未就学児は無料)
HP:https://ja.kushiro-lakeakan.com/things_to_do/14755/

※参加者には、「アイヌ文様入りマスク」と「消毒用アルコールハンドジェル」がプレゼントされます。

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