阿寒湖アイヌコタンでアイヌ料理を食べてみた!

アイヌ民族に関連する漫画のヒットなどで注目されているアイヌ文化。漫画にも登場するアイヌ料理を食べてみたいと思う方も多いようですが、どこで食べられるかご存知ですか?
アイヌ民族の人々が暮らしている道内最大級の集落(コタン)である「阿寒湖アイヌコタン」には、民芸品店や飲食店が約30軒あります。その中の1軒である「民芸喫茶 ポロンノ」でアイヌ料理をいただいてきました!

阿寒湖アイヌコタンに到着!

豊かな森に囲まれ、マリモが生息していることでも知られる阿寒湖。湖畔南部に位置する温泉街に「阿寒湖アイヌコタン」があります。アイヌ古式舞踊や人形劇が行われる阿寒湖アイヌシアター「イコロ」やアイヌの生活や文化を学ぶことができるアイヌ生活記念館、民芸品みやげ店のほか、北海道料理やアイヌ料理が味わえるレストランや喫茶店も軒を連ねています。

阿寒湖アイヌコタンの入り口を抜けると、手彫りの「ポロンノ」の看板が見えてきます。

店内にはアイヌ民族の伝統楽器や工芸品が並ぶ

店内に入ると、入り口付近にはテーブル席、奥には小上がりやカウンター席が。アイヌ民族の伝統楽器や工芸品も展示されているほか、様々な民芸品も並んでいます。

アイヌの伝統的な弦楽器「トンコリ」も飾られているので、文様などを眺めて見るのも楽しいですね。

アイヌ民族の伝統的な料理を実食!

最初にいただいたのは「ユ定食」。こちらは、ユ(鹿肉)のオハウ(汁物)と、いなきびや豆・山菜の炊き込みご飯、メフン(鮭の塩辛)がセットになっています。

オハウには、ユの他にもスタッフが山で収穫してきた山菜やキノコがたっぷり。この日は、フキやコゴミ、ニリンソウなどがふんだんに。このオハウなのですが、味付けは塩と昆布のみなのだそう。山菜やきのこ、ユの旨味が出ているのでとても滋味深い味わいでした!

メフンは鮭の背ワタを使った塩辛なのですが、雄の背ワタだけを使うのだとか。塩気と旨味があるので炊き込みご飯にとてもよく合います。

身体に染み渡るオハウといなきびの炊き込みご飯、メフンですっかりアイヌ料理の虜に!

 

鹿肉をど〜んと丼で味わう!

続いて、ポロンノオリジナル料理の「ユク(鹿肉)丼」をいただきました!

こちらは、甘辛く味付けしたユの上に行者にんにくが添えられています。使用されているユは、北海道の野生の鹿を腕利きの猟師が仕留めたもの。仕留め方や処理方法で味に違いが出てしまうと言われているユですが、ポロンノでは信頼できるところから仕入れているため、いつでも美味しいユを味わうことができます。

厚めにカットされているユに甘辛ソースがよく絡んでいて美味しい!!
美味しいユが食べてみたい!という方はぜひポロンノさんに足を運んでみてくださいね!

 

自然の恵みに感謝しながら作られるアイヌ料理やオリジナル料理が味わえる「民芸喫茶 ポロンノ」。北海道ならではの美味しさをたっぷり味わうことができますよ!

民芸喫茶 ポロンノ

所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-8
電話:0154-67-2159
時間:12:00〜15:00、18:30〜20:30(冬季の食事は要予約)
休業日:不定休
交通:阿寒湖バスセンターから徒歩5分
駐車場:10台
HP:https://www.poronno.com

※内容は2019年10月現在のものです。内容が変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。

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