マンガ『ゴールデンカムイ』のヒットをはじめ、国内外を問わず注目を集めているアイヌ文化。ここ阿寒はアイヌが暮らすコタン(集落)があり、彼らの歩みや文化を肌で感じられる貴重な場所です。そんな阿寒で今、アイヌ文化を新たな形で伝えていこうという大きな動きがスタートしています!アイヌ古式舞踊と音・光・映像がコラボレートした「ロストカムイ」、夜の国立公園を舞台にアイヌの物語をたどる「カムイルミナ」、注目の2大演目をご紹介!
※カムイルミナは2019年7月5日(金)より開始!
※カムイルミナは2019年7月5日(金)より開始!
- Information -
ロストカムイ&カムイルミナとは?
“ロストカムイ”とは
日本初で唯一のアイヌ民族舞踊の専用劇場 「阿寒湖アイヌシアターイコロ」の新たな演目。 アイヌが狩りの神様と崇めるエゾオオカミ「ホロケウカムイ」を主人公に、アイヌとLOST KAMUY(失われた神)の関係性を阿寒の森とともに3DCGで舞台に再現。
“カムイルムナ”とは
夜の阿寒摩周国立公園の森を舞台に、 ユーカラ(アイヌ叙事詩)に基づいた物語を体験するナイトウォークプログラム。 闇に包まれた森の中、音と光、映像といったデジタルアートパフォーマンスを用いて、参加者をアイヌ物語の世界へと誘う。
- Check Points -
“ロストカムイ” の見どころはここ!
その1 見る者を引き込む!最新技術のフル活用
開演と同時に高音質スピーカー、デジタルアートと、 最新技術をフルに活用することで、 観客は全身を音で、光で映像で包み込まれるかのような体験ができます。 開演前は「アイヌ文化は難しそう…」というイメージがありましたが、 舞台を目一杯使って再現される阿寒の美しい森、それを借景にホロケウカムイ(エゾオオカミ)が舞う展開に、あっという間に引き込まれてしまいます。
その2 独特のリズムとダイナミックなアイヌ舞踊
コンテンポラリーな現代舞踊が主だった導入に続いて アイヌ古式舞踊が本格的にスタート。 舞台中央に灯された炎を中心に、独特のリズム・音程をとる伝統的な歌に乗せたダイナミックな舞が繰り広げられます。 男性が剣で魔を払う様子、女性が豊かな黒髪を揺り動かす様子から目が離せません。
その3 観客も一体となって舞うラスト
演目の最後、観客は舞台に招かれ、一緒になって踊ることができます。 幻想的な光と炎を前に、一人、また一人と参加者が集まり、 大きな輪になって踊るラストは達成感でいっぱいに。 舞台上に行かずとも客席で手拍子での参加もOK。 見ているだけではもったいない! ぜひ踊りで、手拍子で、心地よいリズムに身を任せてみて!
阿寒湖アイヌシアターイコロ
●あかんこあいぬしあたーいころ
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-5-84
電話:0154-67-2727(阿寒アイヌ工芸共同組合)
時間:9:00〜21:00(公演により異なる、要問い合わせ)
休業日:不定休(公演により異なる)
アクセス:阿寒湖バスセンターから徒歩10分
編集部が“ロストカムイ” を見てきました!
- Check Points -
“カムイルミナ” の見どころはここ!
その1 世界的デジタルアート集団が演出
今回、アイヌの物語へと誘う立役者「MOMENT FACTORY」はカナダ・モントリオールに拠点を置くマルチメディア・エンターテイメント・カンパニー。 彼らは開催地の文化と自然美から受けたインスピレーションを元にカナダ ケベック州をはじめ、日本でも大阪や長崎にてルミナナイトウォークを成功させてきました。 今夏、阿寒での開催にも嫌が応にも期待が高まります!
その2 舞台は夜の阿寒摩周国立公園
ナイトウォークの舞台は阿寒摩周国立公園のボッケ遊歩道。世界各地で演出を手掛けてきた「MOMENT FACTORY」ですが、 国立公園内でのナイトウォークは世界的にも初の試みなのだとか。 音と光、映像でどのようにユーカラ(アイヌ叙事詩)を阿寒の森で表現するか… 今から楽しみですね! (…写真は昼間のボッケ遊歩道)
その3 フクロウとカケスがアイヌの世界へご案内
物語の案内役となるのが森の守り神・フクロウと運命の鳥・カケスと一緒に冒険がはじまります。彼らに迎え入れられた参加者は、旅のガイドとなる「リズムスティック」を手にし、夜の森を歩いて行きます。リズムスティックと連動したデジタル体験やサウンド、ライティングが自然との共生の大切さを伝えるストーリーを彩ってくれます。
阿寒湖の森ナイトウォーク “カムイルミナ”
●あかんこのもりないとうぉーくかむいるみな
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉5(阿寒観光汽船「マリモの里桟橋」ルミナチケットブース前)
電話:0154-67-3200(阿寒アドベンチャーツーリズム株式会社)
時間:7月5日~11月10日、日没30分後からスタート(所要時間約60分)
休業日:期間中無休
料金:入場料 3000円(前売割引あり)
アクセス:阿寒湖バスターミナルから徒歩5分
編集部が“カムイルミナ” を見てきました!
- Extra Points -
寄り道したいスポット
“ロストカムイ” や “カムイルミナ” を楽しんだあとは、フォトジェニックな建物が立ち並ぶアイヌコタンを訪れてみよう!民芸品を扱うおみやげショップやアイヌ料理が食べられる喫茶店などを巡って、アイヌ文化の世界に浸ろう。
アイヌコタンを散歩しよう
民芸品店や飲食店など約30軒ほどの店が立ち並ぶ「アイヌコタン」。アイヌ文様による美しい刺繍作品やオリジナリティ溢れる木彫りの作品が揃い、ショッピングが楽しめる。また、昔のアイヌの家を再現した「アイヌ生活記念館ポンチセ」では、当時使用していた生活用具や衣服などが展示されている。異国を感じるようなオブジェや建物が続く町並みは、歩いているだけでも楽しい。
阿寒湖アイヌコタン
●あかんこあいぬこたん
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-84
電話:0154-67-2727(阿寒アイヌ工芸協同組合)
時間:9:00〜22:00(施設・店舗により異なる)
休業日:不定休
アクセス:阿寒湖バスターミナルから徒歩10分
アイヌ料理を食べよう
アイヌコタンで、ショッピングや散歩を楽しんだあとは「民芸喫茶ポロンノ」でアイヌ料理を食べよう。オリジナルのタレに漬け込んだシカ肉を使ったボリュームたっぷりの「ユック丼(写真)」や、シカ肉と山菜のスープ、山菜や雑穀の炊き込みごはん、鮭の背わた(めふん)の塩辛の3点が付いた「ユックセット」などが味わえる。ヘルシーなアイヌ料理でお腹を満たそう。
民芸喫茶ポロンノ
●みんげいきっさぽろんの
住所:釧路市阿寒町阿寒湖温泉4-7-8
電話:0154-67-2159
時間:12:00〜15:00、18:30〜21:30(冬季は要予約)
休業日:不定休
アクセス:阿寒湖バスセンターから徒歩5分
※掲載の内容は2019年6月現在のものです。内容が変更になる場合がありますので、事前にご確認ください。
■おすすめの観光スポット
阿寒湖畔エコミュージアムセンター
2019年9月25日
阿寒摩周国立公園阿寒地域の自然環境や特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」を展示。床一面に広がる航空写真から阿寒湖や周辺の湖沼、阿寒の山々などを詳しく知ることが出来る
奈辺久
2019年9月19日
阿寒湖湖畔にある老舗の郷土料理店。温泉街のほぼ真ん中にあり、気軽に立ち寄りやすい立地。人気は「姫鱒刺身定食(5~7月上旬)」(1620円)や、「わかさぎてんぷら
阿寒ネイチャーセンター
2019年9月19日
阿寒摩周国立公園の自然の素晴らしさを肌で感じられる、アウトドアのメニューを多数用意。原始的な森が迫る阿寒湖の湖岸をツーリングする「阿寒湖カヌーアドベンチャーコー
弁慶の足湯
2019年9月12日
ボッケ遊歩道沿いの途中にある足湯。阿寒湖沿いにあるので湖を眺めながら、湯に浸かれる。かつて弁慶が足を休めた湯だということからこの名がつけられた。自由に利用可能な
まりも湯
2019年9月6日
阿寒湖温泉街の東にある地元の人にも観光客にも人気の共同湯。源泉100%のかけ流しの湯を銭湯価格で楽しめるのが魅力。マリモの形をかたどったエンジュの木が浴槽の端に
民芸喫茶 ポロンノ
2019年2月9日
アイヌの人々の郷土料理を提供する「民芸喫茶 ポロンノ」。高タンパク低カロリーなエゾシカ肉を使用した「ユック(シカ肉)丼」や、シカ肉と山菜を使った「オハウ(汁物)
Pan de Pan
2019年2月9日
赤色で統一された内装がスタイリッシュな町のベーカリー。菓子パンや惣菜パンなどの焼きたてパンから、阿寒湖の自然をモチーフとしたこだわりスイーツなど品揃えが豊富なこ